気温と電力不足 electricity crunch 2003 6 21

 暑くなりましたね。
例年なら、梅雨の晴れ間と言うことで、済まされますが、
今年は、電力危機がありますので、夏の到来が、風流でなくなっています。
気温が上がるほど、不安が増してきます。
梅雨の晴れ間で、終わればよいのですが、
このまま梅雨が終わってしまい、夏に突入しないかと不安になります。
 停電というのは、ドミノ倒しのように進行すると聞きました。
イラク戦争の時に、石油の備蓄が問題になりましたが、
さすがに電気は、備蓄できません。
電気を備蓄する巨大な乾電池なんて、だれも考えなかったのですね。
電力は常に供給されるという固定観念のせいで、思考停止になってしまいました。
 停電が起きた時に、困るのが、コンピューターです。
暑いのは、人間は我慢できますが、コンピューターは我慢できません。
そもそも、コンピューターは電気がないと、動きません。
 しかし、非常用電源で、コンピューターを動かしても、
コンピューターは冷却しないと、動作が不安定になります。
たとえば、ノートパソコンの裏側をさわってみると、熱い部分があるはずです。
短時間ならともかく、長時間、使用すると、熱くなります。
 私の知人は、あらゆる高性能な部品を集めてきて、
超高速なコンピューターを作ったのはいいが、夏は、熱さにより、
動作が不安定になり、居間にあったエアコンを、パソコンの部屋に移動させました。
 人間は、どんなに猛暑でも、我慢できますが、
コンピューターは、我慢できません。
自動車は、どんなに高性能なエンジンを作っても、
冷却技術がなければ意味がないように、
コンピューターも、冷却技術がなければ、意味がありません。
 このようにコンピューターは、熱に弱いのに、
停電の危機とは、非常に困ります。
 コンピューターのネットワークシステムで、重要な役割を果たしている、
サーバーコンピューターは、24時間365日、稼働しています。
というか、24時間365日稼働が、サーバーの宿命なのです。
サーバーが停止すれば、ネットワークシステムも停止します。
ともかく、停電がないことを祈るしかありません。
 昔、中規模な事業所で、イントラネットを構築した時、
落雷等で停電した時に、電源の確保が問題になりました。
中規模な事業所ですから、データ量が、たいしたことないので、
ノートパソコンをサーバーにしようかと考えました。
ノートパソコンは、停電しても、2時間から3時間、動きます。
ノートパソコンをサーバーにして、ネットワークシステムを構築しようと、
冗談を言っていましたが、
電力危機を前にして、冗談ではなくなりました。
 ところで、デイトレイダーという投資家は、どうするのでしょうね。
東京証券取引所は、非常用電源で動きますが、
パソコンで株取引している投資家は、停電で株の売買ができなくなります。
ノートパソコンは、停電しても、2時間から3時間、動きますので、
問題ありませんが、デスクトップパソコンは、致命的です。
停電の時に、銀行の本店は動くのでしょうが、
支店に、非常用電源はあるのでしょうか。
 人間の方は、ウナギを食べて、熱さをしのぎましょう。
今は、天然のウナギは取れなくなりました。
私の子供の頃は、川でウナギがとれました。
ウナギを捕る方法を書いても、
今となっては意味がありませんので、書きません。
 今は、養殖用の池で、ウナギを育てる時代になってしまいました。
さて、天然水で育てたウナギというものがあります。
地下水が豊富で、その地下水で、ウナギを育てています。
その地下水は、ミネラルを含んでいますので、
ミネラルウォーターで育てたウナギと言えるでしょう。
 最近、不況で、節約の方法がよく記事になっています。
私は、特に節約しているつもりはありませんが、
マグロの刺身は、大きなカタマリで買ってきて、
必要に応じて、切り出して、食べます。
この方が、切り身で売っている刺身より、安いと思います。
 また、いつも、春には、野菜の種をまいて、野菜を育てています。
今では、毎日、新鮮な野菜が取れます。
野菜は、野菜で買えば高いですが、野菜の種で買えば安いです。